2022.10 T都FホールA,C 改修設計+評価取得協力
2022年10月に、T都FホールA,Cの改修設計+評価取得に …
近年の日本では建物の耐震化が進んでいることから、大地震でも倒壊に至る建物は少なくなり、かえって天井等の非構造材の落下による人的損傷がクローズアップされるようになりました。
「天井等の非構造部材の落下防止ガイドライン,日本建築学会2013年」では2011年東日本大震災での天井被害の内、天井仕上げ・野縁・クリップの被害が74%(107/144)を占め、天井の落下に大きく影響しているのが分かります。
既存建物の天井板を室内側から撤去又は落下防止補強するには室内側からの足場が欠かせず、コスト・工期の面で工事が進んでいないのが現状です。また、大人数が収容される音楽ホールでは、音響のため天井板が重く、天井板の変更が難しい、階段状の観客席に足場が設置できない等の問題が多く、室内側足場の必要のない天井裏空間からの既存天井板を落下防止する工法が切望されています。
本協会が開発・普及・展開を行っているラムダ工法は天井裏空間から繊維シートと接着剤を用いて天井板を野縁受け等に直接支持させ、弱点である天井板-野縁間のビス、野縁-野縁受け接合のクリップを介さずに天井板の落下防止を可能としているところに特徴があります。
既存天井をそのままに耐震化できる本工法を通じて、ラムダ協会は社会に貢献していきます。天井の耐震化は構造設計者がほとんど関与していない分野です。当協会に気軽にお問合せ下さい。
代表理事 尾崎猛美